これからの誕生日
こんにちは。
お久しぶりです(^U^)ノシ
先ほど読み終えた小説について、
記憶の鮮明なうちに書いておこうと思います。
2011.06.25 第1版発行
図書館で何気なく手に取った一冊です。
この方の著書を読むのも初めてでした。
元気で活発だった女子高生”千春”は、ある事故をきっかけに変わってしまう。
演劇部の合宿の移動バスが事故に遭い、
部員や顧問の先生は亡くなってしまい千春だけが生き残る。
”唯一の生存者”となった千春。
その日から千春は心の中に闇を抱えて生きていくことになる。
この物語のおもしろいところは、
千春の弟、事故の被害者遺族、千春の担任の先生……
などいろいろな人の目線から描かれているのだが、
千春の目線からは決して描かれていないところだ。
千春の周りから、千春について考えていく話となっている。
私がこの話を読んで一番に感じたことは、
人の本性はその人本人にしか分からないということだ。
人が何を抱えて生きていて、どんな考えを胸に秘めているのか…。
本当のところは本人にしか分からない、そうひしひしと感じた。
色んな人の目線から描かれているからこそわかったことだ。
相手の考えを読み取ることは不可能でも、
相手の考えを読み取ろうと努力することを心掛けたいと思った。